寝かせた時間だけおいしさ深まる「熟成ケーキ」。
3か月~4か月の熟成味を待つケーキもちろん。
すきま時間にささと作って、あとは熟成味になるまで待つのみ。
とっておきの味わいが楽しめるのは、
家庭なでは、手作りの魅力。
オーブンなくても、蒸し器でもOK.です。
ここでガストロノミの為に大切なのが、素材の選び方。
例えば、抹茶とパイナップル。
「抹茶の苦みと旨み×パイナップルの甘酸っぱさ」
これらがこなれた味わいは、
シャンパンやリキュールと一緒に食べたくなる味わいで、
フランスガストロノミの仲間入りです。
またこのレシピ、最初にパイナップルバター液をつくるところは、
お菓子作りが好きな人には興味深いところ。楽しいですよ。
色合いも、これからのクリスマス、お正月のテーブルにもよさそうね。
抹茶の魅力については、
レッスンでも11月に続き年末の「フレンチおせち」でもやりましょう。
*熟成味を作る素材 アルコール
アルコールの力で砂糖の甘さは角が取れてまろやかになり、
粉っぽさが消えて口当たりがなめらかになります。
ドライフルーツや果物を漬けたり、鍋で煮たり、焼きあがったケーキに塗ったり、
とレシピによって使い方さまざま。
アルコール度数の高い蒸留酒は、殺菌効果もある為、日持ちがよくなります。
「熟成ケーキ」(河出書房新社)では、ラム酒、ブランデー、キリュッシュ、ウォッカ、他、
抹茶パイナップルはホワイトラムを使用。
ビール、ワインなどの醸造酒は殺菌効果はないですが、
洗練された豊かな風味を作ります。