クレープの日って、知っている!?
フランスには、春になるとクレープを食べて春の訪れ
(自然が清められ春への「再来」)をお祝いする習慣があります。
2月2日La Chandeleur (ろうそく祝別の日)。
La Chandeleur 冬から春への移行を示すお祭り、
丸く黄金色に焼くクレープは、太陽を思い浮かばせ、良い天気の再来を示すからだそう。
そして、手にコインを握りながら、クレープを返す間に願い事を唱えると
叶うと習わしがあります。
これ、結構難しいです。。
コインは握らなかったですが、
今月の「和モダンフレンチ」「はじめてのフランス料理」ともに、
生徒さん各自クレープを焼いてもらいました。
「はじめてのフランス料理」では、料理にもお菓子・デザートにも展開できるクレープ・サレ。
「和モダンフレンチ」では、YOMOGIクレープ。
クレープの楽しいところは、自由に具材を包んだり、ソースをかけたり。
生地のフレーバーもアレンジすれば、オリジナルレシピの出来上がりです。
さぁ。新しい生活が始まる春、
クレープを焼いて食べて、春の訪れをお祝いしましょう。
*La Chandeleur
2月は自然が清められ、寒い冬を超えて春への「再生」の時期と考えられていました。
そこに贖罪の思想が加わり、清めの色であった緑のろうそくで、
クリスマス(冬至)から40日後にあたる2月2日La Chandeleur (ろうそくの祝別の日)。
祝うようになったそうです。
語源はChandelle (ろうそく)」から由来。
別名「La fête des Chandelles」や 「Chandeleuse」とも呼ばれています。
また、フランス語のfévrier(2月)という言葉の発祥は、ラテン語の「febuare(清める)」
という動詞で「feu nouveau(新しい火)」 と言う言葉とも関連しており、
「聖母マリアの清める」祝日でもあります。
*フランスのクレープ屋さん
クレープの発祥の地はフランス北部にあるブルターニュ地方。
ブルターニュはやせた土地で冷涼な気候だったので、白い小麦粉が育たず、
やせた土地でも育つそば粉の産地でした。主食はそば粉と水で作るクレープ。
のちにそば粉から小麦粉に代わり、牛乳やバター、砂糖などが加えられていきます。
ブルターニュ地方から伝わるそば粉を使ったクレープは「ガレット」と呼ばれ、
主に食事用として現在まで食べ続けられています。
小麦粉で作る生地は「クレープ」と呼ばれ、塩味クレープ・サレ、と
甘い味クレープ・スクレがあります。
*フランス人のクレープの食べ方
フランス人にとってクレープはとても身近なもので、
パリに行くと屋台のクレープ屋さんやクレープレストランCreperis
がたくさん点在しています。同時に家庭でもクレープ料理は手軽に作られ、
ベシャメルソース(ホワイトソース)やチーズを使ってグラタンにしたり、
クリームを包んだり、ソースをかけたり、 地方によってさまざまなクレープ料理があります。
私がフランスで食べた思い出のクレープは、
ホームスティ先のお父さんが作ってクレープ・スクレ。
分厚くて料理学校で学んだものとは大違いでしたが、生地の食感と素材の風味は、
私にとって忘れられない味です。「ガレットとクレープの本」(グラフ社)から一部抜粋
おいしい生地が焼けるようになったら、定番のグラニュー糖をかけるだけの食べ方がお勧めです。
*きれいなクレープ模様
クレープ=絹のようなという意味。
焼き色のこげ模様から呼ばれ、クレープを焼く際、焼き加減のポイントにもなり、
クレープ模様ができた側が表になります。